日本語ラップの韻の聴き方|語尾・母音・リズムを分けて楽しむ

白紙のノートにヘッドホンを置き、抽象的な波形を表示した音楽プレーヤー、鉛筆、しおりとマイクを並べた聴き取りの机

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日本語ラップを聴いていて、言葉が気持ちよくつながる瞬間は分かるのに、どこで韻を踏んでいるか説明できないことがあります。そんなときは、一曲の歌詞をすべて分析するより、耳に残った短い部分から始めてみましょう。語尾の響き、母音の並び、声が入るタイミングを別々に聴くと、自分が面白いと感じた理由を少しずつ言葉にできます。

この記事では、鑑賞の入口として試せる聴き方を紹介します。単語の組み合わせと短い文は説明用に作ったもので、実在する楽曲の歌詞ではありません。正解を採点するための一覧ではなく、好きな曲をもう一度聴きたくなる手掛かりとして使ってください。

目次

まず一曲を通して聴き、気になった場所を選ぶ

いきなり母音を抜き出し始めると、声の勢いや曲全体の雰囲気から離れてしまうことがあります。一回目は普段通りに聴き、二回目に短い範囲を選ぶくらいの順番がおすすめです。

「何となく好き」を出発点にする

最初の感想は「語尾が耳に残る」「途中から急に前へ出てくる感じがする」「同じ言葉が違って聴こえる」などで構いません。専門用語に置き換えられなくても、気になった場所を特定できれば次に聴く理由になります。

曲名に加えて、同じ曲のどの音源かも確認します。スタジオ録音、ライブ、リミックスでは伴奏や声の表情が違うことがあります。二つの感想を比べるときに音源までそろえると、何が変わって聴こえたかを考えやすくなります。

短い範囲を前後付きで選ぶ

一語だけ切り離すより、その言葉へ入る前と、言い終わった後が分かる範囲で聴きます。韻らしい音が続く部分や、声の密度が変わる部分など、ひとまとまりを選びましょう。再生位置は自分用に控えておくと戻りやすくなります。

同じ部分を何度も聴いて分からなくなったら、一度曲全体へ戻ります。短い範囲では強く感じた音が、全体では目立たないこともあります。その違いも鑑賞の発見です。分析に疲れるまで繰り返すより、気になった一か所を持ち帰る方が続けやすくなります。

公式の音源と歌詞情報を入口にする

音源はアーティストやレーベルの公式公開、利用している正規配信サービスなどで探します。歌詞を確認する場合も、公式の歌詞表示や作品に付属する情報から読み方を確かめると、聞き間違いを修正しやすくなります。自動字幕だけで語句を決めず、音へ戻ることを忘れないようにします。

音源の版と気になった再生位置を残すメモ用品の候補には、楽天市場でコクヨのノ-3CNを確認するという選び方もあります。

語尾の響きから母音の並びを見つける

日本語ラップの韻を聴く入口として、母音の響きに注目する方法があります。ただし、母音表を作れば曲の魅力がすべて分かるわけではありません。まずは分かりやすい短い組み合わせで、音と文字の違いを試します。

漢字ではなく発音へ直してみる

説明用の例として「宝」と「魚」を並べます。読みを「たから」「さかな」とすると、子音は異なりますが、母音の並びはどちらも「a・a・a」です。文字の意味や見た目が離れていても、音には共通する部分があります。

練習用の語 読み 母音の並び
宝 たから a・a・a
魚 さかな a・a・a
光 ひかり i・a・i
痛み いたみ i・a・i

この表は母音に注意を向けるための例です。まず普通に声へ出し、次にゆっくり比べます。三つの音が似ていると感じるか、子音の違いも気になるか、自分の耳で確かめてみましょう。

最後の一音から、少し前へ広げる

同じ「あ」で終わる言葉を見つけたら、その一つ前、さらに前の音へと範囲を広げます。どこから共通しているかを探すと、語尾だけが似ている組み合わせと、長く音が続く組み合わせの違いを捉えやすくなります。

川原繁人さんは、ラッパーの神門さん・KZさんとの対談で、複数の母音をそろえて長い韻を作る日本語ラップの工夫を説明しています。ここから鑑賞へ持ち帰れるのは、「最後だけでなく少し前も聴いてみる」という視点です。長さを競うために、すべての語を無理に一致させる必要はありません。

合って見えるのに似て聴こえないとき

表では同じ母音でも、実際に声へ出すと違いが大きく感じられることがあります。強く出す音、伸ばす長さ、子音の響きなどにも注意を戻してみます。「表は合うが、普通に読むと自分には遠く聴こえる」と書けば、その違和感を次の問いにできます。

逆に、文字で見ると離れているのに音源では近く聴こえることもあります。表記だけで結論を出さず、その曲でどう発音されているかを聴き直しましょう。二つの語の母音を上下に並べて比較する記録用には、楽天市場でコクヨのノ-3CNを確認することもできます。

一語の終わりに限らず音のつながる場所を探す

韻の候補を見つけるとき、印刷された歌詞の改行位置だけを頼りにすると、途中でつながる音を見落とすことがあります。文章の意味のまとまりと、耳で感じるまとまりを別々に確かめてみましょう。

短い創作例で、終わりの音を比べる

次の二文は、本記事で作った練習例です。

「古い箱から 見つけた宝」

「朝の川には 光る魚」

最後の「たから」と「さかな」に注目して、普通の読み方と、語尾を少しはっきりさせた読み方を試します。意味は異なりますが、母音の共通部分を意識すると、二文の間に音のつながりを感じる手掛かりができます。

次に、語尾の強調をやめて全体を自然に読みます。文としての情景が伝わるか、韻を意識したときと何が変わるかを比べましょう。音を探す作業と文章を味わう作業を行き来する小さな練習になります。

行の途中も候補として聴く

一つ目の文には「箱から」という部分もあります。そこにある「から」と、後の「宝」の終わりを聴き比べるなど、文中の音にも目を向けられます。ただし、似た音が見つかっただけで、作者の意図や作品の価値まで決めることはできません。

実際の曲でも、「この音が次の言葉につながって聴こえた」という自分の観察として残します。歌詞のどの文字を色分けするかより、どの声の響きに反応したかを言葉にすると、文字だけの分析になりにくくなります。

単語の境界を外して聴き直す

長い響きがつながるように感じたら、単語一つずつに区切る読み方から、一息のまとまりとして聴く方法へ変えてみます。文法上の区切りと音の区切りが同じかを確認するためです。どこまでを一まとまりに感じたかは、短い線や括弧で自分用に示せます。

聞き取りづらいところまで無理に埋めず、確認できた範囲だけを残します。発音が分からない固有名詞があるなら、公式表記と読みを調べてから戻りましょう。音の対応を横に並べるメモには、楽天市場でコクヨのノ-3CNを確認することもできます。

韻とフロウを分け、声が入る位置を聴く

似た音の組み合わせに気付いたら、次はその言葉がいつ、どのように発音されるかへ耳を向けます。フロウは、ラップのリズムや発音の運びを考えるときに使われる言葉です。

韻は音の関係、フロウは声の運びから考える

音楽理論研究者Kyle Adamsは、フロウを論じる際、韻や強調の位置、拍との関係などを分析しています。初心者の鑑賞では、まず「何と何が似て聴こえるか」と「声がどこに置かれているか」を別の問いにすると整理しやすくなります。

同じ言葉を同じ順で読んでも、早く詰めて読む、間を空ける、一語を長くする、といった変化で印象は違います。言葉の組み合わせが同じなのに感じ方が変わったなら、その理由を声の運びに探す入口になります。

自分で一定の間隔を作って試す

先ほどの創作例を使い、机を軽く一定の間隔で四回たたきながら、言い始める場所を変えてみます。一回目は最初の打音と同時、二回目は少し待ってから読み始めます。これは実在曲の拍を再現する練習ではなく、同じ文章でも入り方を変えられることを試す遊びです。

すべての文字を一回ずつの打音へ割り当てようとせず、全体を無理なく声に出します。早口になりすぎたら範囲を短くしてください。タイミングを変えたとき、前へ急ぐ感じがするか、落ち着いて感じるか、その印象を比べてみます。どちらかを正解にする必要はありません。

実際の曲では声と伴奏を交互に聴く

一度は声を中心に、次は伴奏の繰り返しを中心に同じ場所を聴きます。その後両方を合わせ、声が伴奏のどの辺りから入っているかを確かめます。拍が取りづらければ、まず一定に繰り返す音を一つ探すだけでも構いません。

強く発音されるところと、意味として大事だと思った語が重なるかも比べられます。重なっていないから失敗と考えず、声が作る印象がどう変わるかを味わいます。同じ文の入り方を変えた印象を残す用紙には、楽天市場でコクヨのノ-3CNを確認する方法もあります。

母音の数だけで曲を採点しないための聴き方

韻を見つけられるようになると、長さや数を数えたくなるかもしれません。その観察も楽しめますが、曲を好きになった理由が韻だけだったか、もう一度全体へ戻ってみましょう。

音の発見を歌詞の意味へ戻す

似た響きの二つの言葉が、意味としてどんな関係にあるかを考えます。似た情景を重ねているのか、離れたものを急につないでいるのか、前の内容を言い換えているのか。意味のつながりを確かめると、母音表だけでは残らない感想が生まれます。

創作例の「宝」と「魚」なら、古い箱と川という異なる情景が並んでいます。この並びを面白く感じるか、唐突だと感じるかは聞き手によって違うでしょう。自分ならどんな場面を思い浮かべるかを考えるだけでも、音と言葉の関係を楽しめます。

聴こえたことと、推測した意図を分ける

「最後の三つの母音が共通している」と「この一致のために作者が語を選んだ」は、同じ内容ではありません。前者は自分で確かめる観察、後者は作者の意図についての推測です。対談などで説明が見つかったら、それは別の情報として加えます。

感想を書くなら「この二語がつながるように聴こえ、場面の切り替わりが印象に残った」とすれば、自分の受け取り方が伝わります。本人が語っていない制作過程まで断定するより、どこで何を感じたかを具体的に書く方が読み手も聴き直しやすくなります。

分析しないで聴く回も残す

一曲を調べ終えたら、メモを閉じてもう一度通して聴いてみます。以前より気になる場所が増えたか、反対に声や伴奏へ自然に乗れるかを確かめます。すべての韻の候補を見つけることを宿題にしなくても、聴く楽しさは深められます。

詳しく調べた一曲の後に、同じ人の別の曲へ進むと、声の運びが曲ごとにどう違うかにも気付きやすくなります。比較の記録を短く残すなら、楽天市場でコクヨのC罫ノート、ノ-3CNを確認することもできます。

聴き取れないときは確認する対象を一つに減らす

速いラップで語を追えないときに、音量を上げたり同じ部分を延々と繰り返したりするより、何を確認したいかを分けてみましょう。言葉そのものが分からないのか、似た音を見つけたいのかで次の行動が変わります。

語が分からない場合は公式表示を照合する

まず公式の歌詞情報で表記を確かめ、読み方が不明な語を一つずつ調べます。表記を見ても音と結び付かなければ、その語へ入る前の部分から聴き直します。自動字幕の候補を正解として固定せず、確認できない箇所は空けておいても構いません。

再生速度を変えられるサービスなら、補助として遅く聴く方法もあります。ただし、サービスや処理によって声の聞こえ方が変わり得るため、最後には通常速度へ戻ります。遅く聴いたときの印象だけで、元のフロウを評価しないようにしましょう。

韻が分からない場合は一組だけ比べる

曲全体を色分けする代わりに、似ていると感じた二つの語句だけを比べます。語尾、少し前の音、長さ、声の強さのうち、一回に一つだけ聴く対象を決めます。何も共通点が見つからなければ、「似ていると思ったがまだ説明できない」というメモで十分です。

別の日に聴くと気付くこともあるので、未解決のまま次の曲へ進めます。一曲の解答を完成させるより、自分が興味を持つ音の傾向を知る時間として使いましょう。聞き取れた箇所と次に確かめる箇所を分ける用紙は、楽天市場でコクヨのノ-3CNを確認すると探せます。

感想は曲名・場所・気付きを短く残す

自分用の記録なら、曲名と音源、気になった位置、聴こえたこと、まだ分からないことの四欄で始められます。全文の書き起こしを作るより、公式音源へ戻る手掛かりと自分の発見を残します。

誰かへすすめるときは、長い歌詞を貼る代わりに、公式の曲へのリンクと「後半で声の入り方が変わるところが好き」など自分の言葉で伝えてみます。相手がどこを面白がったかを聞けば、同じ曲にも違う聴き方があると分かります。

言葉の仕組みを読む本と鑑賞メモのノート

聴く入口は手持ちの音源で作れます。音の仕組みをもっと知りたくなったら本を、気付きを並べて残したくなったらノートを選びます。両方をそろえることを始める条件にする必要はありません。

言語学的ラップの世界は対談も読める一冊

『言語学的ラップの世界』は、川原繁人 feat.Mummy-D・晋平太・TKda黒ぶち・しあ、東京書籍の2023年刊です。通常版のISBNは9784487816880。出版社は、日本語ラップの言葉遊びを考える言語学エッセイとして紹介し、ラッパーへのインタビューも掲載しています。

音の分析だけでなく、作る側の話にも関心がある人の候補になります。出版社の通常版の情報を確認する際は、別ISBNのオンデマンド版や電子版と混同しないよう、版と販売条件を見比べてください。

ノ-3CNは短い音の比較を横に並べる用途に

コクヨのキャンパスノート、ノ-3CNはC罫5mm、30枚です。ページ上部へ曲名と音源を書き、左に聴こえたこと、右に試してみたい聴き方を置くなど、短いメモを対にして残せます。線が細かいと感じたら一行空けて使い、読み返せる字の大きさを優先します。

母音を書く欄と感想を書く欄を分けておくと、音の観察が曲全体の感想を埋め尽くしません。買う前には単冊か複数冊セットかを確認します。楽天市場でノ-3CNの冊数と販売条件を確認すると、必要な量に合わせて選べます。

まとめ

日本語ラップの韻を聴きたいときは、まず好きな一曲の短い部分を選び、語尾から少し前へ、文字から発音へと注意を広げてみましょう。母音の並びを見つけた後は、言葉の意味と、声が伴奏に入るタイミングへ戻ると、響きだけでは説明しきれない面白さにも目が向きます。

一度で全部が分からなくても、自分の言葉で気付きを一つ残せれば十分です。次回聴きたい場所を短く書き残す用紙には、楽天市場でコクヨのノ-3CNを確認することもできます。分析を終えた後はメモを閉じ、曲そのものを楽しむ時間も残してください。

出典・確認先:川原繁人・神門・KZの対談、ほぼ日、Kyle Adams、On the Metrical Techniques of Flow in Rap Music、東京書籍・言語学的ラップの世界、コクヨ・ノ-3CN。

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この記事を書いた人

日本語ラップの楽曲やアーティスト、シーンを取り巻く文化について記録しています。

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